かごの中の鳥 2009 8 13
鳥は、かごの中にいれば、安全で快適でしょう。
しかし、かごの外に出れば、外敵も多いし、
それこそ毎日生きていくのが大変でしょう。
だから、「かごの中にいる」という選択肢も間違いではないのです。
しかし、アメリカと対等の関係になりたいという日本人が増えたのです。
つまり、かごの外に出て自立したいと。
こうした考え方も自然な流れだと思います。
もはや戦後は終わったからです。
しかし、そうなると、自分の身は自分で守る必要が出てくるのです。
かごの外に出た鳥が、どうなるか、容易に想像がつくでしょう。
世の中、肉食性の猛禽類が多いですから。
こうした猛禽類に対して、
「私は、平和主義者ですから」と言っているうちに食べられてしまいます。
「アメリカと対等の関係になりたい。
しかし、安全保障は、今までどおりアメリカに丸投げしたい」
これでは、子供の論理と大差ありません。
日本人は、安全保障に関しては思考停止状態だったのです。
「安全保障はアメリカに丸投げし、日本は商売に専念してよい」という状態が、
戦後、数十年も続いてきたからです。
つまり、かごの中の鳥になってしまったのです。
空母 aircraft carrier 2005 2 17
日本は、将来的に空母が必要になるでしょう。
なぜかというと、アメリカの軍事力が弱体化するからです。
アメリカは、巨額の財政赤字を抱えています。
そういう状態で、イラク戦費が巨額となっています。
これでは、いつか「空母セット」が維持できなくなります。
(空母と護衛艦のセットを維持するには、巨額の経費がかかります)。
日本人が贅沢できるのは、貿易で、金儲けしているからです。
そして、儲けた「お金」で、世界中から、資源や食糧を買い集めているからです。
こうした「日本の贅沢」は、アメリカの軍事力が弱体化すれば、終わりです。
まさか飛行機に日本製品を積んで、商売するわけにはいかないでしょう。
「アメリカの財政赤字の状況」と「アメリカ軍の再編成」を見ながら、
日本の空母を検討すべきです。
今のアメリカの財政では、全世界に「空母セット」を展開することはできないはずです。